2010.11.4
銀行も典型的な減点主義の業界ですが、
金融庁検査も基本的なスタンスは減点主義のように思います。
官僚ですから当たり前といえばそれまでですが・・・
金融機関を監督する立場にあって、いかに金融機関の健全性を保つことが
仕事の大きなウェートを占める訳ですから、金融機関は問題が少なければ
いいという考えがあるに違いないと思います。
基本的には この貸し渋りの時に積極的に融資をしてくれる金融機関に対して
加点評価はしてくれないだろうと思います。(ほとんど積極的に融資する銀行は
聞きませんが・・・)
本当は金融検査マニュアル(中小企業融資編)を見れば、地域の企業の育成や
指導金融なども謳われているのですが、地域金融機関の預貸率の低下などを見れば
効果があるとは思えません。
貸し渋り、剥がしの批判が強まったときだけ、政府の意向を受けての検査
逆に銀行に「リスクの高い所へ融資をしろと言われるですか?」などと反論をされたら
返答は難しいはずです。
一時的な形ばかりの貸し渋り検査などは効果がありません。
所詮やっているというポーズだけだ。
金融庁の検査の後、見違えるように貸出をする金融機関など聞いたことが無いことが
ある意味象徴的ではないでしょうか?