消費低迷の一因？

利究です。いつもご愛読ありがとうございます。

「内定取消し」で話題になった日本綜合地所が
会社更正法を申請し、事実上破綻しました。

内定取消しの学生より社員はもっと大変です。
生活がかかっている人達も大勢います。

これも、資金調達ができないまま
在庫を抱えながらの倒産です。

『改正貸金業法の問題』　　　　　　　　　　　　　　2009.2.7


中小企業への「貸し渋りや剥がし」は相変わらず続いており、

資金不足型の倒産は今年も増えそうです。


それに加えて、自動車ローンが断われたと言う話を
聞きませんか？
改正貸金業法の影響で貸出限度額を年収の１/３以内に
なったためだと思います。
今までは借りられたのに、と皆さん言います。

世界冠たる企業のトヨタでさえ、単年度赤字だと言う前例のない
自動車不況にあえいでいます。
そこで年収制限で縛りローンを借り難くする「愚」を何故改めようと
しないかです。
業界が意見を言ったという話も聞きません。

支払能力を年収だけで計ることに、そもそも無理があるのではないでしょうか？

支払能力はフロー(年収)だけでなく、ストック(資産)も含め考えるべき
だと思います。
金融資産はあるけれど、一定の預金残高は持っていたい、
むしろ持っている方が家計的に見れば健全といえます。

この法律は、多重債務者を増やさないと言うのが目的になっています。

確かにもっともな理屈です。減らすことでのデ・メリットは考えられては

いないようです。

利息制限法では、１００万以上で２９．２％から１５％に一気に下がるわけです。

誰もリスクの高い先に融資しませんよね。

ですから消費者金融でも審査が厳しくなったり、年収の１/３のチェックを

定期的に行ったり、相当窮屈な仕組みとも言えます。

また、消費者金融も数が相当減少しています。利息制限法の金利では

中小消費者金融は、利益が出すのが難しいようです。

消費者金融を常時利用している人は、５００～６００万人いると言われて

います。

少々高い金利でも短期間利用などで、上手く付き合ってきた方もいる訳

です。余り過度に「官」が介入し過ぎても、アメリカではないですが

融資がでなければ、クルマも買えないし、お金がないから消費は控える

そんな風になるのはあたり前かも知れませんが、一向に緩和する

動きはありません。

環境問題からすれば、クルマが少なくなるのはいいかも知れませんが

そんなに簡単に行かないでしょう。猶予期間ややり方がドラスティック

過ぎると思います。

『利究のひとり言』

今年は、景気は一段と冷え込んで来ていますが、

天気は割合と暖かい冬なような気がします。

冬物をあまり買わなくてもいいですね。

皮肉なもので、商売は冬は寒く、夏は暑いのが一番いいようです。


ちょっと脱線しますが、麻生さんの郵政民営化の見直しの話には

驚きました。２００５年当時確か所管の総務大臣でありながら

竹中さんがやったとか、自分はしぶしぶ従ったような発言は

見識のなさを疑います。反対だったら亀井さんや平沼さんの

ように持論を貫けば良かったのではないでしょうか？

総理大臣という立場と３００議席はどうして取れたのか

良く考えるべきだと思います。思いつき発言が多すぎます。



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